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下顎前突症に対する顎矯正手術:3D手術計画と術後経過の症例報告

  • 執筆者の写真: Dr. Park
    Dr. Park
  • 2024年10月23日
  • 読了時間: 2分

本症例報告では、下顎前突症(受け口)の患者に対して行った顎矯正手術の治療経過を、術前計画から術後7週間までの経過観察を通して詳述する。3D手術計画と術後の骨格変化に焦点を当て、外科的矯正治療の有効性を示す。

術前評価と手術計画:
  • 包括的なデータ収集:  歯列印象、口腔内スキャン、コーンビームCT(CBCT)撮影を行い、患者の顎顔面形態を正確に把握した。セファロ分析の結果、pogonion(オトガイ点)がnasion(鼻根点)よりも20mm前方にある顕著な下顎前突症と診断された。

    術前評価と手術計画:
    術前評価と手術計画:

    コーンビームCT(CBCT)
    コーンビームCT(CBCT)
  • バーチャル手術計画(VSP):  CADソフトウェアを用いて、最適な顔貌の審美性と機能的な咬合を得るための手術シミュレーションを行った。VSPにより、患者の顔面非対称性も正確に評価し、修正することができた。

  • 患者맞춤형インプラント/患者個別のニーズに合わせた金属プレート (PSI):  計画された骨切り術と顎移動を正確に実行するために、患者맞춤형の外科用ガイドを製作した。

    患者맞춤형インプラント/患者個別のニーズに合わせた金属プレート
    患者맞춤형インプラント/患者個別のニーズに合わせた金属プレート
手術と術直後の経過:
  • 顎矯正手術:  上顎骨Le Fort I型骨切り術と下顎枝矢状分割骨切り術(BSSO)を併用した上下顎手術を行い、下顎を21.71mm後退させた。これは、私がこれまでに行った下顎後退量の中でも最大値に近い。画像を重ね合わせることで、この変化の大きさを視覚的に確認することができる。

  • 術後2日目:  CBCT画像の比較により、手術計画通りの顎移動が達成されたことを確認した。

顎矯正手術
顎矯正手術
術後の経過観察と分析:

術後5週:  咬合スプリント除去後のCBCT分析では、以下の所見が得られた。

  • 骨格変化:  CBCT画像の重ね合わせにより、pogonionのわずかな上方移動と臼歯部での初期接触が確認された。

  • 下顎のautorotation:  下顎のautorotationが生じ、オトガイが前上方へ回転した。これにより、水平的な過蓋咬合(オーバージェット)が5.77mmから4.66mmに減少した。

術後の経過観察と分析
術後の経過観察と分析

術後7週:  臨床検査では、腫脹が軽度で、良好な開口量を確保しており、順調な治癒が認められた。

下顎前突症に対する顎矯正手術
下顎前突症に対する顎矯正手術
考察:

本症例は、顎矯正手術が顎顔面変形症の治療において非常に有効であることを示している。3Dバーチャル手術計画と患者맞춤형インプラントの利用により、予測可能で正確な手術結果が得られる。術後の下顎のautorotationは、望ましい咬合関係を達成する上で重要な役割を果たした。術後の矯正治療により、咬合はさらに改善される見込みである。


結論:

顎矯正手術は、顔貌の調和と機能的な咬合を獲得するための有効な治療法である。本症例は、綿密な計画、正確な手術の実施、そして包括的な術後管理が、良好な治療結果を得るために重要であることを示している。


より詳しい説明は、下記サイトをご覧ください。



下顎前突症に対する顎矯正手術

 
 
 

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